旅のお絵描きグッズ 

9.12.2022  日々のこと


 今年はちょくちょく旅に出た。出先でイメージが新鮮なうちに、もっとお絵描きを楽しみたいなぁと思い、道具を検討することにした。軽くてシンプルで楽ちんであること。いつでもどこでも持ち歩けて愛せること。旅の画材ってこだわりだすとどこまでも追求してしまいそう。数日寝る時間を忘れるくらいハマっていた。

旅のお絵描き道具一式

 はじめの一歩は思い切って奮発して、レンブラントの固形水彩セットを買ってしまった。スチール製の手のひらサイズの缶がコンパクトで可愛い。ふぁあっテンションが上がる。一生大切に使うからね。

レンブラントの固形水彩セットためし描き

絵の具を混ぜる見開き板が2つあって1つ邪魔なのではずした。ハーフパンはレンブラントのほかにホルベインを買い足した。100均でマグネットシートを買ってレンブラントのハーフパンの裏にくっつける。ホルベインのはもともとマグネットシートがついている。磁石で缶にくっついているのでひっくり返しても安全だし、色を移し替えるのにも便利。筆はもともと入っていた折りたたみと、使い古した太い8号を短く切って入れた。

レンブラントの固形水彩セット

旅先では水をどうするかがきもだ。その場所に敬意を持つこと、マナーはとても大事。汚れた水はすべてキムタオルに吸わせてジップロックに入れて持ち帰ることにする。
水入れも工夫したい。今のところ2つにしぼっていて、ひとつは油絵用の油壺。2つ連なっていてクリップつきなのでスケッチブックにはさんで固定できる。別に水ボトルを用意する必要がある。

スケッチブックにセッティング

もうひとつは染料セタカラーの空きボトルで50mlのプラスチック製。広口で筆を入れやすく、洗いやすい。きれいな水を入れて持ち歩き、ビンの本体とフタに水を分けて使える。携帯パーツとして、アルミ板を切って超強力なネオジム磁石をくっつけた。写真のようにレンブラントの缶にくっつけたら浮かせた状態でも使える。ビンとアルミ板はくっつき虫でくっついている。

空きボトルの水入れ

絵の具セットだけぽっけにつっこんで行くのがカッコいいけれど、ペンが欲しくなるかも……。そこでリヒトラブのコンパクトペンケースも買ってしまった。旅のおともとして平べったく省スペースなのが気に入っている。新しい色鉛筆は高さが飛び出してしまう。使い古しを入れなくちゃ。小さなジップロックに鉛筆削りを入れた。消しゴムと練り消しも。平べったい石ころにマスキングテープをぐるぐる、これもスリムさを保つために。

コンパクトペンケースを開いた図


筆記用具はいい感じ。あとは紙類だ。旅先でやわな表紙はすぐよれよれと破れてしまう。その点マルマンのクロッキー帳はすばらしい。何度も雑っぽにリュックやポッケから出し入れしても丈夫。ただ集中力の分散する私はアイディアが散らばりがち。そこでクロッキー帳を少し改造することにした。

ツイストリングを切っている図


リヒトラブのツイストノートの製本とじ具。150枚収納できるものをぶった切って、クロッキー帳に装着。クロッキー帳の背は切る必要があった。

ツイストリング装着


これで散らばったアイディアを救出してまとめることができる。クロッキー帳の使いやすさはそのままだ。なんだかんだ出先で一番使うのはクロッキー帳だもの。実践で使い倒すのが楽しみだ。

クロッキ改・完成

あとは、せっかく固形水彩セットを買ったのでスケッチブックが欲しいところ。私としてはA5サイズがちょうど良い大きさ。ページ数がありすぎても重たいし好きな紙を使いたい。モンブランは高い。ということでガチョウの画帖を作ってみた。

ガチョウの画帖

どんな表紙にしようかなあと考えるのは楽しい。即興で作るのもいいし、古今東西の美麗な書籍を眺めて刺激を受けるのもオススメ。「美しい 装丁」「Beautiful Books」などで画像検索してみてください。「虞美人草 初版」なんか素敵だよ。

デザイン


無地の紙を使うと楽に作れるけど、テンションが上がったわたくし、見返しをトレーシングペーパーでチャレンジ。半透明の紙に不透明の絵の具。透け感のちがいにワクワク。面白い。

見返し

表紙と裏表紙はこんな感じ。アクリル絵の具でお絵描きして、フィキサチーフ で保護して、さらに木工用のウレタンニスで補強した。耐水性や摩擦に強くなったんじゃないかな。糸のかがり方やページの開き具合なんかも使いながら改良していこうと思う。

表紙と裏表紙の絵

自己流ですがメイキング動画を作ったので、ご参考までに。
 







© Fukui Rie